オーバーボーツェン(ソプラボルツァーノ)
(Oberbozen/Soprabolzano)


”実りの秋を風景とともに南チロルで楽しむ”というのは、中部ヨーロッパではTörggelen (テルゲレン)と呼ばれ、秋の特別な楽しみの一つとなっています。

Törggelen という言葉は、ラテン語の torculum から来たもので、ワイン搾り機を意味しています。
ここから転じて、秋に南チロルの名物であるワインや生ハム、栗などが提供される
農家などに寄り道しながら、紅葉の景色を楽しむハイキングのことを表す言葉となりました。

今回は登山ではなく、縦横にあるハイキングコースをノンビリ歩くとこにしました。


画像はカシミール3Dにより、シャトル標高とランドサット画像をもとに作成


Klobenstein近辺からLengmoos教会を眺める

Lengmoosから北に歩く遊歩道からの東望
遠景にはSassolungo(3181m)

LengmoosからMaria Saalに向かう遊歩道からは
名物の土ピラミッドが見える

Maria Saal にて
名物のうまいほうれん草団子(Spinatknödel)

今年の中部ヨーロッパの秋は晴天続き

Oberbozen下部の土ピラミッドは近くで眺められる

OberbozenとKlobensteinを結ぶ狭軌鉄道

Oberbozenはのどかな村

華やかなBozenの街(標高約250m)からロープウエィかバスで一気に1000mほど登ると、そこは別天地です。
Bozenの北側に広がるこの台地状の山地は、Rittenと呼ばれ、四季を通じての観光地となっています。
自然の景勝で愉快なのは、土ピラミッド(土柱)と呼ばれている、自然現象。
モレーンの石の下の土は雨水から守られて残り、周りの部分が侵食されて、ついには石を頂いた柱状になります。
石が落ちてしまうと、柱は比較的早い速度で侵食されてしまい、どんどん小さくなって行きます。


Klobenstein近郊の土ピラミッド群

麓の町Bozenの近くには、広大なブドウ畑が広がり、当地の名産 St. Magdalena のワインセラーなどがあります。
その他名物として色々な団子、生ハム、チーズ、リンゴ、栗、焼酎などがあり、秋のハイキングとマッチして自然の恵みを満喫できます。

麓のBozenではイタリア語も多く聞けますが、この台地で暮らす人たちはドイツ語で生活しています。


Oberbozenから東を眺める。正面右にはRosengarten(2981m)が見えています


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